コバンザメ投資法 その2

さて、有給取るために仕事を切り詰めてたため、
コバンザメ投資の続きを書く機会を逃してました。


前回までは、インデックスファンドが入れ替え銘柄を
購入する事実に便乗しておこぼれをもらうことまでは書いたつもりです。
2005-09-06 - 恐らく株とスロがメインの日記 ←参照


で、今回はいつ売ればいいのかという話でしたね。
結論から言うと、入れ替え日前日の大引けに売るのが一番いいそうです。
言い換えれば、インデックスファンドが大量に株を購入するのが
その日の可能性が高いということを意味します。


インデックスファンドは、証券会社から大量に株式を購入する必要があります。
そして、入れ替え日前には、買い終えてなければなりません。
でも、確実に購入するためには、ザラ場で買うには量が多すぎる。


ここで登場するのが「引け値保証」という取引方法です。

引け値保証とは
たとえば、あるファンドと証券会社が
ある決められた日の終値を基準として、時間外に取引をする取り決め


要は、終値を保証して、一般投資家が買えない時間に
ゆっくり取引を成立させると
これで、ファンドは、これで確実に必要な銘柄を保有することができるわけです。
そして証券会社は、ファンドが大量に買った分の売買手数料を得ると。



で、これで終われば、めでたしめでたしなんですけどね。
ここで証券会社の思惑が入るわけです。


引け値保証で決められる終値を吊り上げにかかるわけです。


なぜ吊り上げるかって?
あらかじめ、証券会社が入れ替え銘柄を安く購入してるんですな。


つまりこういうことです。
ファンドが購入する予定の株数はあらかじめ証券会社は知っています。
例をあげると
ある銘柄Aの入れ替えが決まったときの株価3,000円
ファンドが100,000株必要な状況だったとしましょう。


すごくわかりやすく書くと、
たとえば、まず証券会社は50,000株を3,000円で買っておきます。
そして、数日たった後の入れ替え日前日、大引けの5分前。
証券会社が個人投資家が売りを入れづらい時間に
怒涛の買い注文を出して、株価を吊り上げにかかるわけです。


吊り上げた株価は4,000円
ここで引け値保証の額が4,000円で決定。
ファンドは証券会社が吊り上げたこの株価で買わなければなりません。
あとは、あらかじめ仕込んでおいた3,000円の株は
ファンドに4,000円でまんまと売りぬけ成功。
と、規模感をすごくちっちゃく書きましたが、
大体はこういうカラクリです。


逆を言えば、うまくその大引け直前で売ることができれば、
小遣い稼ぎをできると。
そういうわけなんですね。


よって、さっきも書いたとおり、
不成りであらかじめ指しておいて、指値に到達しなくても
大引け値で売ることがこの投資法で非常に有効な方法になるわけです。


結局一番損するのは、インデックスファンド
・・・じゃなくて、それを買っている一般投資家なんですね。